SLX DC 70XG (海で使用約20回)を分解メンテナンスするよ ~2回目~

2023年8月5日シマノ SLX DC 70XG,ベイトリール,メンテナンス

前回のメンテナンスから約二ヶ月。

海での使用回数が20回を超えた
SLX DC 70XGを分解し、メンテナンスしていきます。

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SLX DC 70XG (海で使用約20回)分解メンテナンス ~2回目~

1回目の記事はこちら

今年の6月に中古で購入した、シマノのベイトリール・SLX DC 70XG

前回の釣行で、海での使用回数が20回を超えたため分解メンテナンスを行う事にしました。

ちなみに分解メンテナンスを行うのは6月17日以来。

今回で2回目になります。

SLX DC 70XG使用状況

  • 前回メンテナンス(6/17)~現在まで機関良好
  • 中古で購入後、海での使用(2~5時間)を20回ほど
  • 釣行後は毎回軽く水洗い&ベアリングに注油
  • 塩分濃度の薄い大村湾のみで使用
  • 前所有者も海での使用履歴あり

購入から約2ヶ月が経ちましたが、今のところ機関良好のSLX DC 70XG。

そんな状態なので、正直、メンテナンスはまだまだ先でいいかなとも思ったのですが、そこはこれまで何十台ものベイトリールを塩害によりお釈迦死語スーツが!スーツがオシャカになった!! by.西君にしてきたワタクシ。

知っています。

異常はある日突然やってくることを……!

という訳で
第二回「ドキッ!オッサンだらけの分解大会!!~ポロリもあるよっ~」

はっじまっるよォ~!

SLX DC のサイドカバーを外してオイルを差す

まずはSLC DC 70XGのサイドカバーを外してスプールを取り出します。

サイドカバーを開くときは、まずサイドカバー下にあるレバーを「OPEN」方向に入れます。

見にくいかもしれませんが、小さなレバーがあります。

レバーを動かしたらサイドカバーを掴み、下にずらします。

before
after

カバーをずらしたら、そのまま外側に引っ張ってやると……。

なんと言うことでしょう!

ポロリと外れます。

あら綺麗。

簡単ですね!

スプールを取り出し注油

サイドカバーを外したら、スプールを取り出し各注油箇所にオイルを差します。

まずはスプールの両シャフトにオイルを差します。

続いてサイドカバーの軸受けベアリングにもオイルを差します。

先端が届かないので上から垂らしました。

次はメカニカルブレーキノブを外して本体側の軸受けベアリングにオイルを差します。

よっしゃ!

これでひとまずオイルアップは終わりです。

ちなみに私が普段の釣行後に行っているメンテナンスは軽い水洗いと、このオイルアップだけです。

これをやるだけでリールの寿命は延びますが
これをやっているだけでは」いずれリールは塩害により壊れてしまうと断言します。

今まで何十台ものベイトリールをオシャカにしてきた私が言うのだから間違いありませんっ。

そうならないために、面倒でも定期的に凝ったメンテナンスを施す必要があるのだと思います。

SLX DC のハンドルを外してギアボックスを開く

ギアボックスを開くためハンドルを外します。

リテーナーを外します。
ハンドル固定ナットも外して

ハンドル、スタードラグを外したら

スタードラグ固定ナットを外します。

※ここで要注意ポイント

スタードラグ固定ナットの下にはスペーサーと2枚の座金が入っているのですが

この座金、良く見ると湾曲しているんです。

( ← 横から見るとこのようになっているので、組み付けるときは
() ← こうなるように2枚を重ね合わせるのが正解です。

間違えやすい部分なので注意しましょう!

組み付ける順に並べておきましょう。

さてさて、ハンドル一式を外したらいよいよギアボックスを開きます。

ギアボックスを開くため、計4箇所のネジを外します。

本体内側下のネジ2箇所。
本体外側上2箇所。

メンテナンスをする度に感じるのですが、リールのネジ類を締めたり緩めたりする時ってネジ山を潰してしまいそうで怖いんですよね!

そこで性能の良いドライバーなら安心なのではと思いググってみたところ、多くの釣り師が推しているメーカーに辿り着きました。

その名はWera。

興味がある方はアマゾンや楽天のレビューを読まれてみては?
私は次回のメンテナンスまでに購入しておくつもりです。

さてさて、4箇所全てのネジを外したら、いよいよギアボックスを開きます(ドキドキ)

いざ、オープン!

じゃんっ!

あら綺麗……。

やっぱり持ち主の心に似るのね。

 心配していたギア周りのグリス切れもなさそうです。

ドライブギアの下はどうかな?

古いグリスが固まり気味ではあるものの特別汚れている感じはないですね。

本当に凝ったメンテナンスをやるなら
ここから更に分解し、各パーツを洗浄するところなのでしょう。

が!

現段階ではそこまでやる必要なしとの素人判断により、このままの状態でグリスアップを行っていくことにします。

SLX DC ギアボックス内のグリスアップ

ドライブギア周り一式。

まずはドライブギア周り一式をウェスで綺麗に拭き拭きしてから
グリスア……アアアアアぁぁッp!?

これ!腐食してないすか!?

うん、腐食してるよコレ!

ドライブギア裏面のスタードラグ座金が当たっていた周囲がくっきり腐食してるよォ、ふえぇ……!

塩分が残り易い部分なのか、はたまた前回メンテナンス時にグリスが塗り足りなかったのか。

いずれにせよ、今回はきっちりグリスアップしておかないと……。

ちなみにドライブギアの「歯」以外の部分には粘り気の強いドラググリス(画像左)を塗ります。

腐食したドライブギアの裏面に塗り塗り。

普通は筆や綿棒でやるらしいのですが、なかったので100均に買いに行こうとしたところ、100円を持っていなかったので指でダイレクトに塗ってます(涙)

ドライブギア表面、スタードラグ座金両面にもドラググリスを塗ります。

この画像に映っているもの全て、裏表にドラググリスを塗ります。

続いてギアボックス内の全てのギア&金属部品にリールグリススプレーを噴射します。

塗りすぎと言われようが、錆びるよりマシという勢いで塗って塗って塗りまくるのがオサマン流。

先程のグリスがドラググリスなら、このスプレーはギアグリスといったところでしょうか。

ちなみに両者の違いは粘り気。

ドラググリスは粘り気が強く、ギアグリスは割かしサラサラしている感じです。

止めるときは止めることが要求されるドラグ部分には硬く粘り気のあるグリスを
というのはなんとなくわかるような気がしますね。

ドライブギアの「歯」の部分にもグリススプレーを塗ります(噴射した後、指で塗りこみました)

あと、忘れてはいけないのがウォームシャフト。

レベルワインダーの駆動部分ですね!

画像を撮り忘れてしまいましたが、ここにもグリススプレーを噴射します。

そして最後はローラーベアリング。

ローラーベアリングにはグリスではなく、オイル

ローラーベアリングにグリスを塗るのは厳禁なのだそうです!

なんでもハンドルが逆転してしまうのだとか(汗)

お気をつけくださいっ

少しビビリながらベアリング周りに行き渡るようオイルを垂らしました。

よっしゃ!

これでオイルアップ&グリスアップ完了です!

あとは組み立てるだけですね!

SLX DC の組み立て

画像のみダイジェストでいきます(笑)

ハッ!
ソレッ!
セイヤッ!
ドスコイッ!
まだまだアッ!
もってこーい もってこいッ!
イヨッシャアッ!

完成!

心なしか巻き心地が良くなったように感じます!

これにて、第2回分解メンテナンス終了!

やったぜ!イヤッフゥ~♪

SLX DC 70XG 二回目のメンテナンスを終えて

オサマン
オサマン

億劫でなかなか手が出にくい分解メンテナンスですが、リール内の痛み具合を知るためにも重要だと思います。
今回、腐食が見つかったドライブギアが今後どうなっていくか興味深いところですね!

ちなみに「第3回分解メンテナンス」は二ヵ月後を予定しております。
最後までご観覧頂きありがとうございました!