偽物サイレントアサシンを本物と比較!完全コピー品?パクリ?飛距離&中身の違いは?
日本三大かっ飛びフローティングミノー(14cmクラス)
サイレントアサシン140F
ショアラインシャイナーZ バーティスR 140F
K2F142
今記事は日本三大ミノーの一角「サイレントアサシン140F」を完全コピーしたと噂の、いわゆる偽物(パクリ)と本物・正規品を比較テストしたものになります。
少し長い記事になるかもしれないので始めに結果を書いておきます。
偽物サイレントアサシンは
本物の足元にも及ばないゴミでした v(^^)v
テスト結果だけを見たい方は下の目次から飛んでくださいねっ。
目次
偽物サイレントアサシンを本物と比較!完全コピー品?パクリ?飛距離&中身の違いは?
偽物サイレントアサシンを購入
10月某日、某有名フリマアプリで偽物のサイレントアサシンを購入しました。
4個セットで送料込み2300円と激安でしたね、ええ。
目が「うしおととら」で有名な藤田和日郎先生が描く邪悪な笑みを浮かべたキャラっぽくて気持ち悪いこと意外は完全にサイレントアサシンそのものですね!
これで本物と遜色ない性能だったら、二度と正規品のサイレントアサシンを買うことはないだろうと思いましたね、はい。
実釣で使用してみた
10月17日
実釣にて偽物サイレントアサシンを使用したところ、ヒラセイゴが二匹釣れました。
が
キャストフィール&飛距離は本物のサイレントアサシンと全くの別物だと感じました。
勿論、悪い方の意味で。
ベイトタックルオンリーの私には、飛ばないルアー = バックラッシュしやすいルアーなのでストレスが凄かったですね!
偽物サイレントアサシンと本物の飛距離を測ってみた
偽物サイレントアサシンと本物を投げて飛距離を比べてみました。
- ロッド: アライバルオーバーセブン ARC-80H
- リール: SLX DC 70XG
- ライン: ハードコア スーパーX4 2号 + ビッグワン8号
テスト時は無風。
ルアーをキャスト→着水後、糸ふけを巻き取りデプスチェッカーをセットという流れで測定しました。
偽物サイレントアサシンの飛距離
最も飛んだ時で47mでした。
バランスが悪く、メカニカルブレーキゼロ&DCのダイヤル2では安定せず、サミングで調整が必要でしたね。
正直、私が思うベイトタックルで気持ちよく飛んでくれるルアーではないです、ハイ。
本物サイレントアサシンの飛距離
最も飛んだときで60mでした。
キャストフィールが全然違いますね!投げてて気持ちイイッ!
終始50m後半~60mで安定した飛距離を記録しました。
偽物サイレントアサシンと本物の飛距離測定結果
- 偽物サイレントアサシン: 最大飛距離 47m
- 本物サイレントアサシン: 最大飛距離 60m
13m差で本物サイレントアサシンに軍配が上がりました。
流石に13mの差はヤバイですね!
これはもう全く別のルアーと言っていいでしょう。
思うにサイレントアサシンを購入する層って「ルアーを1mでも遠くに飛ばしたい」と考えている人達ですよね。
なので、サイレントアサシンの力を知る人ほど使うべきではないのが、この偽物サイレントアサシンだと言えるのではないでしょうか。
ただし、比較対象がサイレントアサシンでない場合や、圧倒的飛距離など求めていない、スピニングタックルでそこそこ飛べば十分という方にはアリかもしれません。
この偽物サイレントアサシンより飛ばない、なのに値段が高いミノーなんていくらでもありますからね!
偽物サイレントアサシン&本物の中身を覗いてみた
見た目は同じなのに、何故これほど差があるのか。
気になって夜しか眠れそうになかったのでルアーの中身を覗いてみました。
中身を覗く前に重さを比べてみた
偽物サイレントアサシンの重さ: 19.6g。
本物サイレントアサシンの重さ: 21g。
見た目は同じですが、偽物サイレントアサシンの方が1.4g軽いという事がわかりました。
本物サイレントアサシンの中身を覗いてみた
本物サイレントアサシンを分解して中身を覗いてみました。
もったいないという声が聞こえてきそうですが、飛距離テスト時から腹部が割れていたので躊躇なくバラせましたね、ええ。
とは言え、解体するのは簡単ではありませんでした。
腹部の裂け目からマイナスドライバーを突っ込んだり、ペンチでオラオラァッとオラオラするも、思ったよりずっと硬いっ。
(/∇\)キャ~~~♪
少しずつプラスチックを剥ぎ取っていくのがやっとという感じでした。
中身は至ってシンプル。
大き目のオモリと針金とバネ。
重心移動システム一式ですね。
あとは各アイ部分にエイト環があるのみ。
もっとゴチャゴチャしていると思っていただけに、これは少し拍子抜けでしたね!
オモリの重さを量ってみた
9g。
このオモリがカチッ!と移動してカッ飛びのアレを生み出すのですね。
サイレントアサシンはオモリが移動する際の音が大きくて、いかにも飛びそう!って感じなんですよね。
偽物サイレントアサシンの中身を覗いてみた
続いて偽物サイレントアサシンのボディーを分解してみました。
球形のオモリ?が一つと円柱型のオモリが三つ入っていますね。
この時点で本物サイレントアサシンと全くの別物だということがわかります。
ちなみに一番左のオモリは固定されているのでキャスト時に移動するのは真ん中と右のオモリだけですね!
あと、驚いたのがボディー中央をペンチでグッ!と挟んだだけでルアーの背中がバックリ割れてしまったこと。
本物サイレントアサシンをバラす作業が大変だっただけに、これは本当にビックリしました。
接着方法の差?コーティングの差?
答えはわかりかねますが、エイト環のルアーでこの強度はマズイ気がします……。
オモリを量ってみた
三つで6g。
続いて重心移動システム内の二つだけを量ってみました。
4.1g。
なるほどなるほど……。
9gのオモリと4.1gのオモリが移動するのでは飛距離に差が出るのもわかるような気がしますね!
おまけにこちらはシステム内のオモリが二つに分かれていますし。
実際、偽物サイレントアサシンは重心移動の音がすごく小さいんですよね。
あれ?これ移動してるの?みたいな。
ちなみに球形のオモリ?は
0・9gでした。
中のオモリ全部で6.9gなので、本物サイレントアサシンより2.1g軽いという訳ですね。
家政婦のミタ
偽物サイレントアサシンと本物比較まとめ
- 偽物サイレントアサシンは本物サイレントアサシンに比べ全然飛ばない。
- 外見は同じに見えるが、中身は別物。これが飛ばない理由だと思われる。
- 偽物サイレントアサシンのボディー強度は本物よりかなり弱い。
- そこそこ飛んで安いルアーを求めているのならアリなのかもしれない。
最後に
本当は偽物サイレントアサシンで釣りまくって
「クソ高い本物使ってる人は宗教上の理由とかあるんスか?草ァ」
みたいな煽り記事を書きたくて購入したんです。
ですが偽物の性能があまりにも劣りすぎていた為、使い続けるのは無理でした。
とは言え、偽物サイレントアサシンを作っているメーカーにも何社かあって、完全コピーに成功している商品が存在している可能性もないとは言い切れないですよね!
もしもそういった商品をご存知の方がいましたらご連絡頂けると幸いです。
使うので(^o^)b
おまけ
釣りとは全然関係ないですが、わたくし「うしおととら」のキャラクターではキリオが一番好きです。
出典: 藤田和日郎 「うしおととら」 コミックス28巻
エレザールの鎌カッコいい!