ゴールデンカムイ最終巻(31巻)加筆修正箇所を気付いた分だけ紹介(※ネタバレあり)
出典: ゴールデンカムイ31巻より
予告どおり、加筆修正されていました。
目次
ゴールデンカムイ最終巻(31巻)加筆修正箇所を気付いた分だけ紹介
出典: ゴールデンカムイ31巻より
週間ヤングジャンプ、2022年22・23合併号で大団円を迎えたゴールデンカムイ。
人気絶頂のまま連載を終えた本作ですが、個人的には終盤の展開が少し駆け足過ぎたと少し寂しく感じていました。
作者である野田サトルさん自身、そのように感じていたのかどうか定かでかないですが、物語クライマックスから最終話までを収めた単行本30巻・31巻(最終巻)は「ヤングジャンプ(以下、ヤンジャン)本誌掲載分に、大幅に加筆修正を加えたものになる」と予告されていました。
この記事では、実際に単行本31巻を購入した私が
あ、ここヤンジャンで読んだときなかった!
加筆されてる!
という箇所を「気付いた分だけ」紹介していこうと思います。
土方歳三の最期
出典: ゴールデンカムイ31巻より
金塊争奪戦において三大勢力の一角を担った、元新選組副長・土方歳三の最期。
ゴールデンカムイという作品において、超重要キャラであるにも関わらず、あまりにもあっさり退場してしまったというのが、連載中に読んだ私の正直な感想でした。
ですが、単行本31巻で読み返してみたところ前述のようなあっさり感はナシ。
一気読みしたことで印象が変わったから?
ひょっとしたら、それもあるかもしれませんが、やはり加筆による影響が大きいような。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
土方関連のコマ数自体はさほど増えていないと思うのですが、おそらく描き直している?
絵の迫力、特にVS鯉登少尉戦は鬼気迫るものがありますね!
出典: ゴールデンカムイ31巻より
新選組時代の回想シーンにも加筆されていました。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
自分の中で、土方歳三の最期の印象が変わっただけでも、この最終巻を購入して良かったと思います。
牛山辰馬
出典: ゴールデンカムイ31巻より
牛山がアシリパを庇い手榴弾の爆発を受けるシーン。
ダイビングキャッチで手榴弾に手を伸ばす様子が加筆されています。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
白石の台詞にもあるように、牛山は最初から最期までひたすらカッコいいキャラでしたね……。
杉元VS尾形
出典: ゴールデンカムイ31巻より
杉元VS尾形のシーンも加筆が加えられており、ヤンジャン掲載時より迫力が増しているように感じました。
一時期は仲間として共に戦った二人の殺し合い。
杉元、尾形だけでなく、土方、鯉登、牛山、月島……。
読んでいてツラい、みんな死んでほしくないと思った読者は私だけではないでしょう。
作中、何度か行われたパーティシャッフルのせいで全員に情が移ってしまっているんですよね(涙)
出典: ゴールデンカムイ31巻より
アシリパに射られた傷口から矢尻を取り出すシーン、加筆。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
亡霊?の勇作も加筆されていました。
初登場時は、かませのモブ敵感しかなかった尾形。
そんな彼が、まさか最後は準ボスキャラとして杉元達の前に立ち塞がるなんて予想できた読者はいないでしょう!
いや、これは読者だけじゃなく、作者もか(笑)
杉元→アシリパ
出典: ゴールデンカムイ31巻より
杉元がアシリパさんへ向ける心情を描写したコマが加筆されています。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
杉元を助ける為なら自らが地獄に落ちることも厭わない。
覚悟を決めて矢を放ったアシリパ。
それを見た杉元のなんとも言えない表情。
現代的便利な表現を使うなら激エモな表情。
VS尾形戦前後で杉元がアシリパへ向ける想いの変化がわかりやすくなっています。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
出典: ゴールデンカムイ31巻より
鶴見中尉
出典: ゴールデンカムイ31巻より
ヒグマを威圧する鶴見中尉、加筆。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
「道連れにはできない」と、後部車両との連結を外したのが鶴見中尉だとわかるシーンも加筆されてします。
画像はないですが、前のページに尾形の死を察する中尉のコマも描き足されていました。
鶴見中尉が、部下達を利用していただけの冷血漢ではないとわかりやすく教えてくれる良追加ではないでしょうか。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
アシリパにウイルクを見る鶴見中尉。
丸々1ページ分の大ゴマで加筆されています。
また、谷垣が受け止めたアシリパを追撃しようとするも、杉元に止められるシーンも描き足されていました。
やっぱりウイルクの事、めっちゃ憎んでたんですね(そりゃそうやろ)
出典: ゴールデンカムイ31巻より
列車が海に飛び込む前の杉元と鶴見中尉の戦闘シーンが加筆され、より激しいものになっています。
ヤンジャンでの鶴見中尉の出番はここが最後。
生死不明のまま最終話を終えることとなりました。
最終話、加筆分
出典: ゴールデンカムイ31巻より
↑干し柿を頬張るアシリパ、加筆。
最終話。
なんか当然のように生きていた杉元。
「破ぁ!!」
やっぱり不死身ってすごい!
たぶん全ての読者がそう思ったのではないでしょうか(笑)
出典: ゴールデンカムイ31巻より
梅ちゃんのお腹が加筆されています。
杉元の言葉に涙ぐむ姿もヤンジャン掲載時にはなかった描写ですね!
ヤンジャンで読んだ時は「梅ちゃんちょっとあっさりしすぎじゃない?」と感じていたので、これは良い加筆だと思いました。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
北海道の大自然を描いたページにオオカミの群れが加筆されています。
この後、3年後の場面に移り、杉元&アシリパの元に白石からのコインが届いてゴールデンカムイの物語は完結しました。
生きていた鶴見中尉
出典: ゴールデンカムイ31巻より
週間ヤングジャンプ、2022年22・23合併号に掲載されたゴールデンカムイ最終話。
結局、鶴見中尉の生死をはっきりと描くことなく物語は終わってしまいましたが、単行本31巻では、最終話のあとにエピローグという形で新たに4ページ分の加筆がされています。
出典: ゴールデンカムイ31巻より
Wow!!
ゴールデンカムイ最終巻は買うべきか
最後にゴールデンカムイ最終巻は買うべきかどうか、私見を書いて終わります。
正直、ヤンジャンで最終話まで読んで十分満足しているという方は買わなくても良いかもしれません。
ですが、私のように、最終話に向けて駆け足感を強く感じてしまっていた方には、是非、最終巻を手にとって頂きたいと思いますね!
絶対後悔はしないはずですから!
最後まで読んで頂きありがとうございました(^o^)