ハンドルのないリールでミノーを投げてマダイをヒットさせランディングした話 の巻 (2009年1月11日・長崎市)

2021年11月18日長崎釣行過去データ,1月,2009年,マダイ

ハンドルなんていらんかったんや!

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ハンドルのないリールでマダイをヒットさせランディングした話

1月11日 (日) 大潮?

良く覚えてないですが、この日の朝、どっかでボウズ喰らってたハズ。

(水没したケータイのカレンダーにメモしていたのでワカラナクなっちゃいました)

んで懲りずに晩飯前も出撃。

たしか、この頃は 「北西の風」 の予報がことごとく外れ、北東の風が吹く事が多かったような…。

まあ、この日は予報通りの西風でしたが。

んでんで

弱い西風が吹く中、ミノウを投げ倒すもサッパリ。

ライズモナイシーダメダコリャ。

なので、PM5:40を過ぎた頃、諦めて引き返していると
まだルワーを投げていない場所があった事に気が付いたので、とりあえずフルキャスト。

んで着水後、巻き始めると

ドゥン!

直後、オレ様に搭載されたオートアワセ機構が作動し、渾身のアレを叩き込む。

んで

ググググッ…!

フッ…。

バレた…

オレ様は思った。

「オワ谷園……。」

それでも諦めきれずキャストを続けていると、前方15m付近で

ボチュッ!

と、ライズ。

「い、今のライズは…!? スズキじゃないぜ!?」

もちろんソッコーでルアーを回収し、ライズ地点の先へとキャストするオレ様。

着水後、巻き始めると

ドゥン!

反射的にアワセを入れると、しっかりとした重量感

同時に凄い勢いで沖の方へ、底の方へと突っ込んでいく!

「やっぱ、スズキなんかじゃねえ……!」

「こいつは…!」

「マダイだアッー!」

んで、どうにか足元まで寄せたサカナが最後の抵抗とばかりに強烈な突っ込みをみせる。

ハンドルを握り、耐えるオレ様。

その時!

ポロリ…

「!?」

一瞬、何が起きたのかわからなかった。

が、すぐに理解した。

この信じられない事態を。

「リ、リールのハンドルが外れちったアッー!」

オマケに海にポッチャンだよ、おい

「どどど、どーすんのコレ!?」

いや!

迷ってる暇なんてない。

こうしている間も、サカナは目の前の瀬に向かい突っ込んでいるのだから。

「ハンドルがないならスタードラグを摘んで巻くしかねえ!」

「うおおおぉぉぉ……!」

直径5cmほどのスタードラグのノブを摘んで必死にラインを巻き取るオレ様。

「ちょ、超巻きにくいんですけど、コレェ……!」

んで、しばらくその状態で頑張るも
健闘空しくサカナはあえなくフックアウト……。

ぐやじいでずっ!

おまけにリールのハンドルがないというこの状況。

ルアーを引くだけでもしんどいだろうし、万一、魚がヒットしたとしても確実にバラしてしまうに違いない。

それも今度はライン切れという最悪の形で。

最早、釣り続行は不可能。

納竿するしかない。

悔しいけど、また次があるさ!

な~んて、ものわかりがイイ性格なら苦労はしないのだろうが、なんせ自他共に認める馬鹿で天邪鬼で天才で身長197cmのオレ様。

後先考えず釣り続行。

スタードラグを摘んでぎこちなくスプールを回し、がっくんがッくんミノーを泳がせていると

ドゥン!

「来ちゃったフン!」

そっからはもう必死!

磯の先端ギリギリに立ち
左腕を突き上げ
限界まで竿を立て
ドラグノブを摘んでラインを回収する。

絶対に無理だ。

こんなの揚がるわけがない

でも頑張る!

途中、極端にテンションが弱まったのでバレてしまったと思ったがバレておらず

どうにかこうにか足元まで寄せ、最後はボガもどきで下顎ガッチン!

揚がったのは

ハンドルがありません。
ハンドルないYo!

70cm、4kgのマダイ。

ピンク色の魚体が浮かび揚がってきたときゃー、興奮でカウパー氏線液が滲むのを禁じえなかったぜ。

虚弱体質のオレ様、毎度毎度、引きの強い魚がかかると竿を持つ左手が疲労でパイパン……
もとい、パンパンになるのだが今回は右腕までパンパンのパンパパパパン、朝はパン!パンパパン!だったよ。

なんせ、リールのハンドルがない状態でルアーを引いて、魚を掛けて、尚且つランディングまで成功させたんだから……。

少しは自慢してもイイよね、テヘッ(ペロッ-☆)

んでその後、自宅で

身長190cm(5歳)の息子と並べてみました。

いやあ……。

マダイ、ええなあ。


P.S やりとりの最中、急にテンションが軽くなったのは、こちらの巻き取りスピードがあまりに遅すぎたためサカナが 「イエイ!逃げられたぜ!」 と勘違いしたからではないかと予想してます.笑

使用したベイトタックル

ロッド :ブルーダーBC60M
リール :スコーピオン1000 & Microcast Spool SCP1074 
ライン :X-TEXオーシャン サイトマスター16lb? + シーガー 12号
ルアー :TKF-130

釣り場

長崎市 野母崎半島北部

ハンドルのないベイトリールでマダイをヒットさせランディングまで持ち込んだオレ様は

オサマン
オサマン

天才。